QURUWA FUTURE VISION
公共空間の使い方を考える3日間のはじまり。「QURUWA FUTURE VISION DAY1」レポート【前編】

10月10日、岡崎市社会福祉協議会サービスセンターで「QURUWA FUTURE VISION DAY1」を開催しました。

これは、籠田公園から中央緑道にかけて再整備される(仮称)セントラルアベニューの基本設計を、デザインチームと市民のみなさんがワークショップ形式で話し合う会です。この日を含めて、これから11月6日、12月10日と3日間にわたって行われます。

QURUWA FUTURE VISIONの告知ポスター
QURUWA FUTURE VISIONのポスターです

 

会場には、周辺に住む主婦やご年配の方、高校生、事業者など約50人が集まりました。第1回目である今回は、2部構成で進行。第1部は4人の専門家による公共空間についてのトークセッションを、第2部は会場を籠田公園に移し、参加者がグループに分かれて、この空間の使い方について話し合いました。

第1部は、岡崎市都市整備部乙川リバーフロント推進課の香村尚将かわまちづくり担当課長の挨拶からはじまりました。その後、鈴木享一郎班長から乙川周辺エリアの整備計画やこれまでのまちづくりについて、主要回遊動線「QURUWA」の経緯と目的を話してもらいました。

そして(仮称)セントラルアベニューの設計を担当するデザインチームを紹介した後、ゲストスピーカーの4人によるトークセッションへ。

はじめに、アフタヌーンソサエティの清水義次さんから、「自分の暮らしをよくするのは、他人か、自分か」をテーマに、QURUWAというビジョンが描かれた背景と、岡崎のこれからについてのお話がありました。

全国各地で都市・地域再生のプロデュースを行う清水義次さん
全国各地で都市・地域再生のプロデュースを行う清水義次さん

 

「これからの岡崎、そして岡崎のまち全体を考えた時に、行政は新しい役割を積極的に果たしていく必要がある」と語る清水さん。さらに「民間は、“行政に言いたいことだけを言ってあとは税金頼み”というスタンスでは、いいまちは絶対にできない」と続けました。

「民間も主体性を持って、公共空間を豊かにする事業をつくり出す。そして、従来行政だけで負担していた維持管理費の一部を民間が負担するという気概を持つ事業者市民のチームが、この中からいくつも誕生してくれることを期待しています。」と、参加された皆さんを見渡しながら力強く語りました。

次に、まめくらしの代表をつとめる青木純さんが登壇。大家さんをしながらまちづくりにも精力的に関わる青木さんから「公園は市民のステージ」をテーマに、豊島区にある南池袋公園の事例をお話しいただきました。

生まれ育った豊島区を拠点にリノベーションまちづくりに取り組む青木純さん
生まれ育った豊島区を拠点にまちづくりに取り組む青木純さん

 

青木さんは「もともと公共は官のみでつくるものではなく、市民が連携して市民の公共をつくるもの」と公共のあり方を整理します。そして「補助金に頼らず民間が自立してビジネスを行いながら、自分たちのまちをつくり、守っていくことが起こりはじめると、新たな動きにつながる」と語り、その具体的な事例として、南池袋公園で周辺の事業者がマルシェを開いたり、親子が公園を楽しんだりしている様子を動画で紹介されました。

公共は「規律より自立」が大切だと言う青木さん。建物や建設物について考えるより、まず先に理想の未来、理想の暮らし、理想の日常を描くことが大切だということが伝わってきました。

トークセッションの3人目は、サルトコラボレイティヴの加藤寛之さん。「公共空間をみんなで使うコツ」をテーマに、自身が全国で行っているマーケットの仕組みをお話しいただきました。

関西を中心に都市計画の仕事をしている加藤寛之さん
関西を中心に都市計画の仕事をしている加藤寛之さん

 

大阪市内の同和対策エリアである芦原橋では、地域の関係者みんなが集まった協議会をつくったそう。でも、意見がまとまらないため、協議会は合意をとる機関として、その下に「一般社団法人リイド」という実行部隊をつくりました。その実行部隊は、市から土地を無料で借りて、駐車場運営と月1回のマーケットを行います。その目的は、まちの空気感を変えること。空気感が変われば、自然と投資する人がやってくるそうです。

「今はつくったものを使いこなす時代」と語る加藤さんから、岡崎の市民が公共を使いこなすヒントをいただきました。

 

>>ワークショップの舞台は籠田公園へ!レポート【後編】へ続く

QURUWA FUTURE VISION DAY1
>>レポート【後編】はこちら

QURUWA FUTURE VISION DAY2
>>レポート【前編】はこちら
>>レポート【後編】はこちら

QURUWA FUTURE VISION DAY3
>>レポートはこちら

※本記事は、青木純さん率いるまめくらしの宮田サラさんがQuruwa Future Vision Facebookページで書かれたレポートを再編集したものです。

前田智恵美

前田 智恵美(まえだ ちえみ)

1984年、宮城県石巻市生まれ。ライター。東京のIT企業でWEB広告営業、WEBディレクターとして勤務後、結婚を機に夫の地元である愛知県岡崎市へ。自動車部品メーカー広報、出版社の新規事業立ち上げ・編集を経てフリーに。「QURUWA」の周辺に住んでいます。

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