おとがわプロジェクト

よりよいまちへの「引き継ぎ」とその「架け橋」を

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周辺地域の魅力とまちづくりについて聞いてみよう。「岡崎の魅力を他の都市と比べて掘り下げる会」レポート

1/22(日)、グラスパークビル2Fにて「岡崎の魅力を他の都市と比べて掘り下げる会」が開催されました。

他の都市を知ることで、自分たちのまちの魅力が見えてきます
他の都市を知ることで、自分たちのまちの魅力が見えてきます

 

1/8に開催された「まだ知られていない岡崎の魅力を掘る会」では、岡崎に住んでいたり、働いている人たちが集まり、それぞれの個人的なフィルターを通した”岡崎の魅力”を掘り起こしました。

これを受けて今回、ゲストに大ナゴヤ大学の加藤幹泰さん、ハズフォルニアの鈴木達朗さん、港まちづくり協議会の吉田有里さんの3人を招いて座談会を開催。それぞれの事例紹介や意見交換などを行いました。

左から、加藤さん、鈴木さん、吉田さん
左から加藤さん、鈴木さん、吉田さん

 

 

「大ナゴヤ大学は学ぶだけでなく、まちと人が交流する場」と話す加藤さん

 

加藤幹泰さんが学長を務める大ナゴヤ大学は、「まちを楽しむ人を増やす」というミッションを掲げ、まちにフォーカスした講義やイベントを実施しています。例えば「モザイク壁画」の授業では、まちなかに点在するモザイク壁画を巡って、その作者や技法、歴史を学んだり。まちの人が講師になり、楽しみながら学ぶことで、まちに関心を持つきっかけを作っています。

大ナゴヤ大学を通して、東海エリアには産業やものづくりなどを通じたユニークなコンテンツがたくさんあると実感したという加藤さん。今後はそれらをプログラム化して「ここでしかできない体験」を提供する企画「大ナゴヤツアーズ」をスタートさせるそうです。

加藤さんは「観光」の考え方について「“観光産業”を作っていこうとすると、疲弊してしまいます。観光そのものが目的なのではなく、観光を“まちづくりの手段”として考えて進めていく必要があります」と話しました。

 

実は岡崎出身で、康生に思い出がたくさんあるという鈴木さん
鈴木さんは岡崎出身。康生に思い出がたくさんあるそうです

 

鈴木達朗さんは、西尾市の旧幡豆(はず)町地域をハズフォルニアと呼び、民泊を利用したインバウンド事業や、自然の中でのスポーツやイベントなどを企画しています。「ハズフォルニア」というのは、「ハズ」と「カルフォルニア」をあわせた造語。同市旧吉良(きら)町の「吉良ワイキキビーチ」にヒントを得て、「ワイキキがあるならカルフォルニアがあってもいいだろう」と、キャッチーなこの名前を付け、SNSなどで発信しています。

海と山に囲まれたこの地域は漁業・農業が主要産業ですが、働き手の高齢化や人口減少などの問題に直面しています。豊かな自然環境が気に入ってこの場所に移住した鈴木さんは「名古屋などの都市からも近い“ほどよい田舎”です。今はインターネットの普及もあって、自然の中での暮らしがしやすい時代。今後はより移住しやすい仕組みづくりや、ガイドマップや観光サイトなどの地域を盛り上げるコンテンツを、クラウドファンディングなども利用して、自分たちで作っていきたいと思っています」と展望を語りました。

 

2010年のあいちトリエンナーレをきっかけに東京から名古屋に拠点を移した吉田さん
2010年のあいちトリエンナーレをきっかけに、東京から名古屋へ拠点を移した吉田さん

 

名古屋の港町エリアでまちづくり活動を行う港まちづくり協議会の吉田有里さんは、まちなかでの現代アートの展示や、市民スクール、空き家活用などを行う「みなとまちアートテーブルなごや(MAT, Nagoya)」を展開しています。

その拠点は、築40年の文房具屋さんを改装した「港まちポットラックビル」。1Fはラウンジ、2Fはまちづくりのプロジェクトルーム、3Fはアートギャラリーで構成される、まちとアートが連動するビルです。

なぜ、まちづくりでアートなのか。吉田さんはその理由について「アートを許容することでいろいろな価値観を受け入れ、多様性のある豊かなまちになるという考えからです」と語りました。

また、展覧会などでアーティストが訪れた際には、まちを歩いて気づいたことなどのアンケートを取り、アーカイブ化しているそうです。吉田さんは「彼らは、いろんなアンテナを張っていて、ふだん生活している人が気が付かない何かを拾い上げます。その“気付き”が、まちづくりの成果のひとつになるかもしれません」と話しました。

 

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会場には、まちづくりに興味のある人や、歴史観光ボランティアを行う人などが集いました

 

授業や自然、アートなどを通し、それぞれの形でまちの魅力を磨いて発信している3人。わたしたちはこれからどんな岡崎の魅力を掘り起こして、どのように伝えていくのか、ヒントになるような話をたくさん伺うことができました。

次回は、2/26(日)18時30分より、図書館交流プラザりぶらに場所を移し、『新しい岡崎の観光』フォーラムが開催されます。ここで、わたしたちの暮らしのなかにある潜在的な観光資源を発掘・共有するためのワークショップが行われます。参加を希望される方は、岡崎市ホームページ(電子申請総合窓口)からお申込ください。

前田智恵美

前田 智恵美(まえだ ちえみ)

1984年、宮城県石巻市生まれ。ライター。東京のIT企業でWEB広告営業、WEBディレクターとして勤務後、結婚を機に夫の地元である愛知県岡崎市へ。自動車部品メーカー広報、出版社の新規事業立ち上げ・編集を経てフリーに。「QURUWA」の周辺に住んでいます。

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