乙川リバーフロント地区の模型越しに行われた第1回デザイン会議
「岡崎にくるわ。」名称ひとつでずっと身近に。第1回乙川リバーフロント地区まちづくりデザイン会議レポート

岡崎市が中心市街地活性化に向けて2013年から取り組んでいる乙川リバーフロント(以下RF)地区のまちづくり。2016年8月4日、行政(公)と民間(民)の連携によるまちづくりの実現に向けて、専門家や市役所の都市整備部、企画財政部、経済振興部といった関連部署職員による公開型のデザイン会議が、岡崎市福祉会館で行われました。

デザイン会議のみなさん
デザイン会議のみなさん

 

「デザイン会議」とは、行政の部局や専門を超えて大きなテーマを議論するものです。岡崎市市政アドバイザーとしてリノベーション、まちづくり、ランドスケープなどの専門家が参加しており、おとがわプロジェクトのひとつの特徴といえます。これまではエリアごとに議論や活動が行われていましたが、エリア全体の具体的な方向性が提示されたのは今回が初めて。今までは「基本構想」や「主要回遊動線」といった抽象的な表現で、何かどう変わるのかなかなか分かりづらかったかもしれません。

が、今回のデザイン会議によって、RF事業を行った後にまちがどう変わるか、どんな過ごし方ができるようになるかが、少しずつ見えるようになったと感じる人も多くなるのではないでしょうか。

一般の参加者もオーディエンスとして参加するなか、まず建築家の藤村龍至さんから、2015年に市民から提案された「乙川リバーフロント地区まちづくりデザイン基本構想(以下、基本構想)」策定までの流れが説明され、関連部署の担当者からは基本構想の実現に向けた事業の説明がなされました。基本構想では、官民連携を前提に6つのプロジェクトを7つのエリアで実施予定。すでに始まっている「おとがワ!ンダーランド」は、規制緩和(特例の活用)によって乙川エリアで民間の営業活用が可能になりました。今回はその実験、パイロット小事業です。

岡崎市市政アドバイザーとして参加する清水義次氏(中央)
岡崎市市政アドバイザーとして参加する清水義次氏(中央)

 

リノベーションまちづくりを牽引するの清水義次さんや三河家守舎の山田高広さんは、7つのエリアをつなぐ動線の重要性を指摘し、歩行者や自転車での移動は観光だけではなく地域の生活価値を上げるという目的があることも強調します。行政がエリア間のつながりや全体の方向性を示すことで民間事業者が自発的に行動を起こしたという事例を、清水さんや水都大阪などを手がけられるの泉英明さんが報告されました。そして清水さんからの提案で、RF地区で最も歩いてもらいたい「主要回遊動線」がどこかが議論され、その通りに「QURUWA(くるわ)」という愛称がつけられました。

前面に広げられた地図を指差しながらお話しする山田さん(左)
前面に広げられた地図を指差しながらお話しする山田さん(左)

 

愛称ひとつでまちづくりが身近になったように思います。まずはひとつでもイベントに参加して動き出しているまちを体感して下さい。

 

【概要】

第1回 乙川リバーフロント地区まちづくりデザイン会議
日時:平成28年8月4日 13:30-15:30
会場:岡崎市福祉会館ホール

参加:岡崎市市政アドバイザー 清水義次、藤村龍至、泉英明、山田高広、長谷川浩己(敬称略)、岡崎市 都市整備部乙川リバーフロント推進課、都市整備部都市計画課、企画財政部企画課、経済振興部商工労政課、経済振興部観光課 職員

浅野 翔(あさの かける)

浅野 翔(あさの かける)

1987年、兵庫県生まれ。名古屋を拠点に活動するデザインリサーチャー。「デザインリサーチによる社会包摂の実現」を理念に掲げ、福祉や伝統工芸など幅広い分野でデザイン活動を行っている。「未知の課題と可能性を拓く、デザインリサーチ手法」を掲げ、文脈の理解と物語の構築を通した、一貫性のある提案を行う。 2015年の岡崎デザインシャレットをきっかけに、『おとがわプロジェクト』に参加する。

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